農耕は世界最古の祈祷
天が与えたもう、大きな食卓。
大地も海も空も美しいものでした。
農耕は世界最古の祈祷とも言われているそうだ。
YouTubeで見つけた!アゼルバイジャンの農夫さんの動画が素敵すぎる。
鶏も犬もその他な動物も、そこら辺を仲良く歩いてる。凄い。
この人たち、きっと精霊みたいなものの声が聞こえている。(←ただの直感です)
物、金、地位、目に見える物の計りに餌付けされた私たちは、ことごとく自然に生かされている感覚が、退化してしまっている。
昔は、気候の変化や移り変わりを、よく知る爺さんが、地域で頼りにされていた。
そんなことを思い始めたのは、ほんの数年前。
入院生活を終え、近所の河原を散歩していた時だ。大地には春の芽吹き、そして空には鳥たちの鳴き声。
大地は毎年毎年、変わらずに命を育み、私たちに命の糧を与えてくれていた。
「いろいろ大変だったわね」
そう言って微笑みながら、新しく芽吹いた生命を、朗らかに育んでいる。母なる大地。
こんなに与えてくださっていたのに、私は汚すことしかしてこなっかった!
もう、慌てて生活を見直していったのです。
償いのはずが、そのことで、とてもいいご縁を頂くことができたのだから、なんともありがたいことです。
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高校生の頃、「カラーパープル」という小説を読んだ。
スティーブン スピルバーグ監督で映画化されてもいるはず…もう30年以上も前の作品かな?
それはさておき、その小説の中に、こんな会話があった。
「神に感謝って言うけど、神に感謝するって、自然の風景や花なんかのきれいなものを見て、きれいだって思うことなんじゃないかな」
正確ではないが、こんなフレーズの言葉を発していた。
確か黒人で、もと娼婦という立場の方の言葉だったと記憶している。
生活の中に、神様だとか、信仰などということから、縁遠くなっていた時世。
遠く海を隔てた国では、たとえ娼婦であろうと、神というものを身近に考え、感謝していこうとしているのかと、感心させられたことがあった。
同じく、その遠く海を隔てた国、アメリカで、長く語り継がれている、シアトル首長のスピーチ。
父は空 母は大地 インディアンからの伝言 [ 寮 美千子 ]
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ワシントン大首長へ
そして
未来に生きる全ての兄弟たちへ
…
ワシントンの大首長が 土地を買いたいといってきた。
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もしわたしたちが
どうしても
ここを立ち去らなければ ならないのだとしたら
どうか白い人よ
私たちが大切にしたように
この大地を 大切にしてほしい。
どうか いつまでも
一部分だけですが、本文より。
訳者である、寮美千子さんの後書き、『未来をつくる言葉』 この絵本を出版された思いが伝わってきます。
「大地と人との深い関わりを語る、シンプルでとても美しい言葉でした。」
冒頭部にこのように、シアトル首長のスピーチを紹介しています。
自然、大地に母性を見る…その感性は洋の東西を問わず、多くの人が感じていることのようです。
大地に生きるあらゆる生き物たちとの共生の思想、エコロジーを語る普遍的な言葉
である、インディアンからの伝言は、アメリカで長く語り継がれてれいるのだそうです。
是非読んで欲しい一冊です。